美味しいお米の炊き方

お米に十分、吸水させることを忘れずに

 

 

炊飯器にお米と水を入れたらスイッチオン、ではありません。最低でも夏は30分、冬は2時間程度、吸水させてください。吸水時間は長ければいいというものではありませんが、水分を十分に吸っていないお米は炊きあがりがぱさつきツヤも味も質が落ちてしまうのです。

 

 

どうしても時間がない“お急ぎ炊き”の場合は、水ではなくぬるま湯をそそいで炊飯します。これだけでも相当な“美味しい炊きあがり効果”を発揮してくれるんです。このワザ、いざというときの知恵袋にキープしておいてくださいね。きっと役だつはずです。

 

 

必要な吸水時間が過ぎたら、炊飯器でふつうに炊きます。タイマー炊飯の場合は、吸水時間が短すぎたり長すぎたりしないよう、この点だけ注意すればだいじょうぶです。ご飯が炊きあがったらすぐにふたを開けず、10~15分ほどむらしましょう。この“むらし”がお米をふっくらツヤツヤにする最後の総仕上げを引き受けているのです。

 

 

美味しい炊き方を守ってむらし終わったご飯はふんわり甘い香りが漂い、お米がひと粒ひと粒立ちあがってツヤツヤ。炊きたてのホカホカは、おかずもいらないほどの美味しさです。米粒をつぶさないよう、しゃもじでお釜の底からざっくり混ぜてくださいね。